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100人の村で金儲けするには [政治・社会]

昔100人の村があった。
彼らはみんなで分け合い、なかよく暮らしていた。
ものをたくさん所有するよりも、徳の高いことのほうが重要であるという考えだった。
海からも山からも必要な分しかとらなかった。
大地も風も水も彼らと一体で、大切にして暮らしていた。

あるときよそから欲深いものたちがやってきた。
彼らは100人の村で、ものを売ろうとしたが、必要でないものなので売れなかった。
欲深いものたちはどうすれば売れるか考えた。

欲深いものたちは村人のあるものに悪知恵を授けた。
そのものは村長や長老たちを殺してしまった。

そのものは、新聞社やテレビ局を作った。
そこで、こんなものがある暮らしは夢の暮らしだと宣伝を始めた。
宣伝されたものは飛ぶように売れた。

化粧することが身だしなみだと宣伝し、化粧品を売った。
化粧品をつけ始めるとぬらないではいられなくなるので、どんどん売れ続けた。
化粧品を使い続けたものは40歳を過ぎるとシミだらけになるので、それを隠すためにますます化粧品を使うようになった。

村人は少ない衣料を大切に着るので、服は全然売れなかった。
しかし今年はこんな形がおしゃれだと宣伝すると、服を持っていても買うようになった。
そしてまだ着られる服を捨て、新しい感じのする服を買うようになった。

そしてそのものは、あらゆる競争をさかんにした。
徒競走、やりなげ、重量挙げ、ボールけり、球遊び。
一番になったものを盛大にほめてやった。
若者たちは一番になることに夢中になった。
そして年寄りには、競争を見ることが楽しみだとふきこんでやった。
毎日のようにスポーツニュースが流されるようになった。

あるものたちは国で一番の学校に入ろうと朝から晩まで勉強し始めた。

欲深いものたちは自分たちに都合のいいように村の掟を次々と変え始めた。
けれど、競争と買い物に夢中になっているものたちは、掟がどう変わるのか気づきもしない。

あるとき坊主が現れ、物欲ではなく、精神の大切さを説き、欲深いものの悪巧みをみんなに教え始めた。
気付かされたものたちがどんどん仲間になっていった。
坊主をこのままにしておくと、欲深いものたちは金儲けができない。
何人かを坊主のグループに潜入させ、坊主の信頼を得たところで、村の井戸に毒を入れた。
そして毒を入れたのは坊主のグループだと、テレビと新聞を使って広めた。
坊主は指示していないといったが、多くの人は信じなかった。
テレビと新聞の方を信じていたからだ。
欲深いものたちは裁判官も検察官も仲間にしていたので、坊主はあっさり有罪になった。
その裁判は証拠物が提出されない、毒に当たったものの証言が求められない、弁護士が別件で逮捕されるなど異例続きのものだった。そして毒を作ったとされる坊主の庵はあっというまに取り壊され、そこで毒が作られたかどうか検証することができなくなった。

何年かたった。
村の掟は次々と変えられ続けていた。
数少ない気づいたものたちがいた。
彼らが集まって相談しようとしていたら、共謀罪でつかまり牢屋に入れられた。

「北野武×麻原彰晃 対談映像「たけしの死生観、麻原の仏教観」」
https://www.youtube.com/watch?v=Aj7QXqJcwz4
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